「木視率」はオフィス・学校・病院設計のキーワード|計算方法と理想的な割合、効果を解説

最近、私たちの生活に身近な商品・サービスで「環境・地球にやさしい」というコピーがついているものは少なくありません。
その際に、企業がその根拠まで明示しないと、消費者の選択判断を誤った方向に導く「グリーンウォッシュ」に該当してしまう恐れがあります。
今回は「グリーンウォッシュ」の意味と種類、具体的な事例、問題点と社会・企業に与える影響、企業が知っておくべき防止策について詳しく解説します。
グリーンウォッシュに関する「よくあるQ&A」も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
●グリーンウォッシュの指摘を受けると、企業ブランドや株価を下げるなど、大きな損害につながりかねないため、広告表示などには注意が必要です。
●恩加島木材は、高品質・レパートリー豊富で環境にも配慮した「突板化粧板」を製造販売しております。
Contents
木視率とは

「木視率」とは、建物の空間にいる人から見える木材の割合のことです。(みえがかりの木材(木質材料を含む)面積の割合)
例えば、ログハウスのようにすべてに木肌が見えていれば、木視率100%になります。
「木視率」とは、屋内に立って室内を見渡した時に見える木肌が占める割合のことです。
この割合が、人の身体面・心理面にさま
床・壁・天井・ドア・家具などの什器
その木視率については、部屋にいる人にどんな影響を与えるかも研究されてます。
データによれば、木視率30~40%では人はリラックスしやすく、45%~50%になると気持ちが積極的になるそうです。
ですから、寝室を30%くらいの木視率にすれば眠りに就きやすくなり、仕事部屋を木視率45~50%にすれば、やる気が出て勉強や仕事が捗るということになります。
実際、身体の脈拍までも、木視率に比例して上下するほどの影響があるそうです。
『コメダ珈琲店』の一般的な店舗の木視率は40%以上。
いろんなお店や施設などに行かれた際に、木視率の効果を自分の気持ちの変化で感じとる体験は面白いかも知れませんね。
算出方法は、木視率=木材のピクセル数 / 画像ファイルのピクセル数 の様です
試しに上記 6F 小ホールの画像を加工して690ピクセルまで落としてカウントしたところ
471 (木材部分) / 690 (全体) = 68.26% となりました (これでいいのか?)

分母: 室内全体(壁、床、天井など)の目に見える面積の合計。分子: そのうち、木肌が見えている面積の合計。式:
(木肌が見えている面積 ÷ 室内全体の面積)×100
しかし近年は、「無意識で故意ではない場合」も含まれ、指導・是正の対象となる可能性があります。
「木視率」が“高い・低い”で異なる空間の印象







(引用:文部科学省|その他の効果)
木視率の目安と効果
- 30~50%: 最も安心感や心地よさを感じやすいとされる割合です。
- 45~50%: やる気や集中力が高まり、勉強や仕事が捗るといわれています。
- 30%: 寝室など、眠りに就きやすくしたい空間に適しているとされます。
- 90%以上: 木材が多すぎると、飽きを感じてしまう場合があります。
木視率の調整方法
- 床材: 床を木製のフローリングにすると、木視率が約20~30%になります。
- 壁・天井: 壁の一部や天井に木材を取り入れることで、さらに木視率を上げられます。
- 家具・建具: ドアや棚、イスなどの家具や建具を木製にすることでも、木視率を高めることができます。
- 全体のバランス: 床・壁・天井の面積割合を意識しつつ、家具や建具も活用して、理想の木視率に近づけることが重要です。
木視率 30%/45%/90%、それぞれの部屋に人を90秒間滞在させ、脳活動・脈拍・心拍数を調べた実験データがあります。(宮崎良文(2002).『木と森の快適さを科学する』.全国林業改良普及協会)
この実験では、木視率30%の部屋にいるとき、脈拍が有意に低下したことがわかりました。リラックス状態では、副交感神経が優位に働くため、脈拍が低下します。つまり、木視率30%の部屋では、リラックス効果が働いていることがわかります。
木視率とは、室内に入った際に、目に見える木材の面積が全体に占める割合のことです。これは空間の心地よさや心理状態に影響を与え、例えば木視率が30~50%の場合、リラックス効果や落ち着きが得られるとされています。部屋の用途に応じて木視率を調整することで、リラックス効果を高めたり、集中力を向上させたりといった効果が期待できます。
木視率を上げることによる多面的な効果

(参考:林野庁|科学的データによる木材・木造建築物のQ&A)
令和3年10月1日に脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律(通称:都市(まち)の木造化推進法)が制定され、法の対象が公共建築物から建築物一般に拡大し、政府一体となり、地方公共団体や関係団体等と連携し、建築物におけるさらなる木材利用の促進に取り組んでまいります。
(参考:林野庁|内装木質化した建物事例とその効果)
環境面での効果
社会全体で木材利用率が上がると、森林サイクルが活発になり、再植林によって森林の二酸化炭素固定量が増える
木材中の炭素貯蔵量の平均は、木材重量(絶対乾燥重量)の約5割とされているが、老齢化している樹木はほとんどCO2を吸収しない
例えば、適切に手入れされている36~40年生の スギ人工林は1ヘクタール当たり約83トン注1の炭素(二酸化炭素量に換算すると約304トン注2)を蓄えていると推定されます注2。
また、この36~40年生のスギ人工林1ヘクタールが1年間に吸収する二酸化炭素の量は、約8.8トン(炭素量に換算すると約2.4トン)と推定されます注3。
36~40年生のスギ人工林、1ヘクタールに1,000本の立木があると仮定した場合、スギ1本当たり約83キロの炭素を蓄えていることになります。また、スギ1本当たり約8.8キロの二酸化炭素を吸収していることになります。
(参考:林野庁|森林はどのぐらいの量の二酸化炭素を吸収しているの?)
2023年度の京都議定書に基づく森林吸収量は約4,517万CO2トン(2013年度総排出量⽐約3.2%に相当)。このうち、2013年以降追加された伐採⽊材製品(HWP)の吸収量は約330万CO2トン。

木材は、他の素材と比べて製造時における炭素放出量が小さい、

衛生面での効果
□湿度を調節する効果
□消臭や抗菌の効果
□ダニの防除効果
社会的な効果
業務効率の向上、企業イメージの向上に繋がると
⃝業務の効率アップの結果が現れはじめています(事務所([自社ビ
ル]・設置者)
⃝開業後稼働率が向上しました(事務所[シェアオフィス]・設置者)
⃝施設を木質化して企業イメージが向上しました(研修施設・設置者)
⃝木質化が職場の選択理由となり、人手不足の解消の効果がありまし
た(診療所・設置者)
⃝地域材の PR とともに林業支援に繋がりました(展示資料館・設置者)
⃝来訪者に対し自社の業務内容や企業理念を PR できています(工場・
設置者)
□地元材・地域材のピーアール効果
林業・製材業を生業とする地方経済の活性化
□地球環境保全に貢献する効果
□地域経済に対する波及効果
□ SDGs に寄与する効果
地球環境保全に寄与するとともに、地元の木を用いることは、その PR や地域経済への貢献に資する可能性があります。
また、事業者としての信頼性向上にも繋がります。
経済面での効果
□来訪者の滞在時間を延ばす効果
□来訪者を増やす効果
□就労者不足を解消する効果
木質化した空間を好む方の来訪が増えること
等により、企業にとって収益が増すことが考
えられます。
就労者の心理的効果
□免疫力アップの効果
□感覚を刺激する効果
(リフレッシュ・覚醒効果)
□疲労感を緩和する効果
□注意力の維持や回復を促す効果
□安全性を高める効果
□良い眠りを引き出す効果
□作業性・業務効率を高める効果(知的生産、労働生産に携わる方の集中力を高め、業務等の効率向上に寄与すると考えられます)
就労者の心理的効果
働き甲斐、誇りを感じる等、心理への付加効果
□リラックス・癒し効果
□心地良さ・落ち着き感を高める効果
□愛着心を高める効果
□モチベーション・積極性を高める効果
社員同士のコミュニケーションが増えました(事務所[自社ビル]・社員)
●雰囲気が良く、モチベーションが高まります(事務所[シェアオフィス]・
管理者)
●集中して業務を続けても疲れにくさを感じます(研究所・職員)
●長時間滞在していても心理的な負担が減りました(展示施設・管理者)
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木視率を上げる場合の設計ポイントと注意点

内装制限の規定に注意が必要
オフィスを木質化する上で覚えておきたいのは「内装制限」の対象になる場合がある点です。
内装制限とは、建築基準法によって不特定多数が利用する事務所や店舗などで、壁や天井などに木材の使用制限が課されることを指します。
別の条件がある施設もありますが、内装制限の対象となるようなオフィスの規模は以下の3種類です。
- 3階建て以上で延べ面積が500平米を超える
- 2階建てで延べ面積が1,000平米を超える
- 平屋建てで延べ面積が3,000平米を超える
内装制限は火災の被害を抑えるための法律です。
よって、不燃木材を使用したり、スプリンクラーや排煙設備を設置したりすることで、内装制限があっても木質化が可能な場合があります。
仕上げ材によってはキズ・汚れのメンテナンスが大変
建築コストが高くなる
塗装・クロスより高耐久・耐用年数が長いため、長期的視点ではお得
輸入材を使用すると脱炭素効果が低い
国産材は外材と比べて輸送距離(ウッドマイレージ)が短く、輸送時のCO2排出量が小さい
木材(特に国産材)が省エネ資材、再生産可能な資材であることを消費者にアピールし、省CO2型の生活を選択できるよう、木材利用による環境貢献度の「見える化」を行うことが重要。

地産地消だとさらに脱炭素効果が高い
大切なことは、以下の項目を正しく消費者や投資家に伝える点です。
⚫︎どのような取り組みをどのくらいの期間実行しているのか
⚫︎取り組みによってどれくらいの成果が出ていて、それをいつまで継続する予定か
⚫︎良い取り組みだけではなく、悪い点(環境負荷になる点)も漏れなく開示しているか
内装の木視率アップにおすすめの恩加島木材「突板貼り化粧板シリーズ」

恩加島木材は、国内外から多種多様な突板を仕入れ、天然木の風合いを残した高品質な「突板化粧板」を製造している建材メーカーです。
突板化粧板とは、突板と呼ばれる天然木を0.2〜0.3mmの薄いシート状にスライスした素材を合板などに接着したパネル材で、内装仕上げや家具・建具の材料として使用されています。

恩加島木材の突板化粧板は、以下の点から環境配慮型内装材として多くの現場でご採用いただいています。
- 製造時や廃棄時のCO2排出量やエネルギー消費量が少ない木材を主原料とする
- 運輸エネルギーが少ない国産材・地域材を使用している
- 成長が早い「小径材」や、森林管理の工程で発生する「間伐材」を積極的に活用した、「人工突板」の開発・製造に努めている
- 自社工場へ太陽光発電システム(141kW)および蓄電池を導入し、再生可能エネルギーの創出や脱炭素化への貢献に努めている
⚫︎重い・割れやすい・高コスト・ビスが効かないなどの懸念点を解消した「不燃突板複合板」
⚫︎国内初・組み立てた状態で準不燃認定を取得した「リブパネル」
⚫︎国内初・孔を開けた状態で不燃認定を取得した「有孔ボード」
⚫︎0.5mm厚突板による立体感と特殊UV塗装で耐久性と抗菌性能を付与した日本初上陸のプロダクト「突板化粧合板・KDパネル」
▶︎おすすめコラム:突板製品はこうして生まれる。森から現場までのプロセスは?生産工程や恩加島木材の強みを紹介
▶︎おすすめコラム:突板不燃化粧板|特徴やメラミン化粧板・化粧ケイカル板との違いを解説
まとめ
グリーンウォッシュとは、企業が環境への取り組みを誇張して消費者・投資家へ伝えることを指し、「環境・地球にやさしい」「エコフレンドリー」など、曖昧なキャッチコピーが該当する可能性があります。
グリーンウォッシュの指摘を受けると、企業ブランドや株価を下げるなど、大きな損害につながりかねないため、広告表示などには注意が必要です。
恩加島木材は、高品質&レパートリー豊富で、環境に配慮した「突板化粧板」を製造販売しております。
「思い通りのデザインを実現したい」という方は、恩加島木材の突板製品をご採用ください。



