「森林の多面的機能」とは|公共的機能との違い、評価項目、交付金について解説

「森林の多面的機能」とは|公共的機能との違い、評価項目、交付金について解説

森林は、地球環境を健やかに維持するだけではなく、私たちの生活に欠かせない機能をいくつも持ち合わせています。

そこで今回は「森林の多面的機能」について、その詳細な内容と公共的機能・4機能との違い、客観的な評価項目、貨幣価値の推移を、“1947年創業の恩加島木材”が解説します。

「森林の多面的機能」を保全するために“木材利用”が必要な理由についてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。

このコラムのポイント
●森林には、環境面・経済面・防災面・文化面などにおける多面的機能を持ち合わせており、それぞれの機能が相互的に私たちの生活を支えています。

●国土交通省ではこの多面的機能を測定するための項目を設定し、定期的に貨幣価値を算定することで進捗状況や改善策などの検討を行っています。

●森林の多面的機能を維持するためには、森林循環を促す木材利用の普及が必要です。

●恩加島木材は、国産材・地域(地産)材や、間伐材、小径材を積極的に活用し、高品質でレパートリー豊富な環境配慮型「突板化粧板」を製造販売しています。


「森林の多面的機能」とは

森林の多面的機能とは

日本はその国土面積の2/3を森林が占める世界でも稀な国であり、森林の持つ多面的な機能は私たちの生活に大きく影響を及ぼします。

そのため、官民が協力し、「森林の多面的機能」の普及や保全に取り組んでおり、農林水産省(林野庁)では、「森林の多面的機能」を以下の8要素に定義づけています。

生物多様性保全機能

日本の森林には、約200種類の鳥類と約2万種の昆虫類、その他動植物が生息し、貴重な生育の場となっています。

そのため、森林には生物多様性を保全するための以下の機能を持っています。

  • 遺伝子保全機能
  • 生物種保全機能(植物種・動物種・菌類など)
  • 生態系保全機能(河川生態系・沿岸生態系を含む)

地球環境保全機能

森林は地球温暖化を抑制できる機能を持ち合わせています。

二酸化炭素吸収

森林の木々は成長の過程で光合成し、その際に多くのCO2(二酸化炭素)を吸収・固定します。

人為的な温室効果ガスの総排出量におけるCO2の割合は、日本国内で92.3%、地球全体で75.0%にも及ぶため、排出量の削減に加えて、森林によるCO2の吸収・固定は地球温暖化の抑制に大きく貢献するとされているのです。

日本国内にある森林が成長の過程で吸収するCO2の量は年間1億tにも上り、国民生活における排出量の8%、全自家用車の排出量70%にも相当すると言われています。

化石燃料代替エネルギー

平均的な住宅1棟(床面積約40坪)の建設に使用する建材の製造に必要なエネルギー消費量を放出炭素量に変換すると、木造住宅はS造の1/3、RC造の1/4程度に抑えられます。

一戸あたりの炭素貯蔵量と材料製造時の炭素放出量
(参考:林野庁|環境への配慮

そのため、化石燃料の消費とCO2排出量を減らせる建築手法として、中規模以上の建築物においても木造を採用する事例が増加しています。

地球気候システムの安定化

森林には、この地球気候システムを安定させる機能があります。

地球気候システムとは、私が生きる地球表面の気候を左右する「大気・海洋・地表面・雪氷圏・生物圏」などの要素が相互作用する総合的なシステムです。

このバランスが崩れると、一気に環境悪化につながります。

土砂災害防止機能(土壌保全)

森林の下層植生※や落枝落葉が地表を覆い、さらに木々が根を土壌の中に張り巡らせると、地表の侵食などを防ぎ、災害の発生リスクを抑制できます。

※下層植生:森林で生育する高木林の下に生える低木層や草本層など、背の低い植物群

具体的な機能は以下のとおりです。

  • 表面侵食防止
  • 表層崩壊防止
  • その他の土石災害防止(落石・土石流発生・飛砂など)
  • 土砂流出防止
  • 土壌保全(森林の生産力維持)
  • その他の自然災害防止(雪崩防止・防風・防雪・防潮など)

水源涵養機能

水源涵養機能とは、雨や雪が森の落ち葉や土壌に染み込み地下水となって貯留され、洪水・渇水を抑制しながら徐々に浄化されて湧水として河川に流れ込む働きを指します。

森林の土壌は河川に流れる水量を平準化し、流量を安定させる役割があるのです。

具体的な機能は以下のとおりです。

  • 洪水緩和
  • 水資源貯留
  • 水量調節
  • 水質浄化

快適環境形成機能

森林には地球環境保全などマクロな機能に加えて、私たちの生活に直結するミクロな機能もあります。

  • 気候緩和(夏の気温低下・冬の気温上昇)
  • 木陰・大気浄化
  • 塵埃吸着
  • 汚染物質吸収
  • 快適生活環境形成(騒音防止やスキー場・キャンプ場などのアメニティ形成)

森林はその蒸発散作用によって気温を安定させ、暑さや寒さを軽減します。

また、ヒートアイランド現象の緩和にもつながり、街に森を取り込む自然共生型都市計画の事例は少なくありません。

保健・レクリエーション機能

森林を見ると安らぎを感じる方は少なくないはずです。

森林によるリラックス効果に関するデータは不十分であるものの、短い森林歩行や森林座観は人間の副交感神経活動に作用してストレス軽減やリラックス、血圧・心拍数の安定につながるという研究結果も出ています。

また、森林セラピーによる生体調整効果※も判明しています。

※生体調整効果:生物の生理的状態を「本来あるべき状態」に整える効果

森林の持つ保健・レクリエーション機能の例は以下のとおりです。

  • 療養(リハビリテーション)
  • 保養(休養・休息・リフレッシュ・散策・森林浴)
  • レクリエーション(行楽・スポーツ・つりなど)

文化機能

日本では昔から森林が人々の生活と密接にかかわっていて、森林の景観は芸術や信仰、伝統文化伝承の基盤とされてきました。

実際に、森林の多い地域では自然信仰によって森や木が神格化している事例は珍しくありません。

森林の持つ文化的な機能は以下のような内容が該当します。

  • 景観(ランドスケープ)・風致(趣き・味わい)
  • 学習・教育(生産や労働体験の場・自然認識やふれあいの場)
  • 芸術
  • 宗教・祭礼
  • 伝統文化
  • 地域の多様性維持(風土形成)

これらに加えて、近年は木育※を実施する企業・自治体も増えています。

※木育(もくいく):年齢性別を問わず、木材や木製品との触れ合いを通じて木・森林の文化への理解を深めることを目的とした活動で、木のおもちゃに触れる体験や木工ワークショップ、それらの指導者育成などが活動内容

物質生産機能

最もイメージしやすい機能が、物質生産機能です。

具体的には、以下のようなものを森林が生み出す効果を指します。

  • 木材(燃料材・建築材・木製品原料・製紙パルプ原料)
  • 食糧(きのこなど)
  • 肥料
  • 飼料
  • 薬品その他の工業原料
  • 緑化材料
  • 観賞用植物
  • 工芸材料

森林は物質を生産する過程でCO2の固定・貯蔵や省エネ効果、化石燃料の抑制効果などを生み出します。

森林の物質生産機能
(引用:林野庁|物質生産機能


▶︎おすすめコラム:〈グラフで見る〉日本における森林伐採の推移とその影響|地球温暖化との関連性について解説

「森林の多面的機能」と公共的機能の違い

「森林の多面的機能」と公共的機能の違い

「森林の多面的機能」と合わせてメディアなどで取り上げられるのが、「公益的機能」です。

どちらも森林の機能を総称する言葉ですが、含まれる機能に違いがあります。

多面的機能物質生産機能を含めた森林が持つ全ての機能の総称
公益的機能物質生産機能を除いた森林が社会に貢献する機能

つまり、「公益的機能 + 物質生産機能=多面的機能」になると言うことです。

ちなみに、林業が盛んで森林面積が県面積の70%程度を占める奈良県では、森林の多面的機能のうち「森林資源生産・防災(土砂災害防止)・生物多様性保全・レクリエーション」の機能である“森林の四機能”に重点を置いて森林環境の維持保全に努めています。

▶︎おすすめコラム:日本における森林の現状|面積・蓄積量の推移と抱える問題・課題

「森林の公共的機能」評価項目と貨幣価値の推移

「森林の公共的機能」評価項目と貨幣価値の推移

「森林の多面的機能」について、国ではその価値を経済的に可視化して促進・改善するために、評価項目を決めて貨幣価値を定期的に算出しています。

この取り組みは、2019年に制定した「森林経営管理制度※」、2024年に閣議決定された森林整備保全事業計画や森林環境税・森林環境贈与税の策定につながりました。

※詳しく知りたい方は「“森林経営管理制度”をわかりやすく解説。問題点から建築デザインとの関係性について」を併せてご覧ください。

評価項目

貨幣評価される項目は、以下の赤字部分のみです。

機能具体的な内容
生物多様性保全機能遺伝子保全
生物種保全(植物種・動物種・菌類)
生態系保全(河川・沿岸)
地球環境保全機能地球温暖化の緩和(二酸化炭素吸収・化石燃料代替エネルギー)
地球気候システムの安定化
土砂災害防止(土壌保全)表面侵食防止
表層崩壊防止

その他土砂災害防止(落石・土石流発生・飛砂の防止)
土砂流出防止
土壌保全(森林生産性維持)
その他自然災害防止(雪崩防止・防風・防雪・防潮・防砂)
水源涵養機能洪水緩和
水資源貯留

水量調節
水質浄化
快適環境形成機能気候緩和(夏の気温低下・木陰の形成)
大気浄化(塵埃吸着・汚染物質吸収)
快適生活環境形成(騒音防止・アメニティ)
保健・レクリエーション機能療養(リハビリテーション)
保養(休養・休息・リフレッシュ・散策・森林浴)
レクリエーション(行楽・スポーツ・釣り)
文化機能景観(ランドスケープ)・風致
学習・教育(生産・労働体験の場、自然認識・自然とのふれあいの場)
芸術
宗教・祭礼
伝統文化
地域の多様性維持(風土形成)
物質生産機能木材(燃料材・建築材・木製品原料・パルプ原料)
食糧(キノコなど)
肥料
飼料
薬品その他の工業原料
緑化材料
観賞用植物
工芸材料
(参考:国土交通省|森林の多面的な機能の評価について(日本学術会議の答申)

これを見ると評価項目が足りないように感じる方も少なくないはずです。

しかし、定量評価できる項目や公的な調査が実施されている項目が少ないのが現状であり、林野庁では多面的機能についてさらに総合的に評価できる指標を検討しています。

貨幣価値の推移

上記の項目については定期的に貨幣評価されており、その価値※が具体的な額で示されています。

※2012年のデータ

機能貨幣評価額
地球環境保全機能二酸化炭素吸収:1兆2,391億円/年
化石燃料代替エネルギー:2,261億円/年
土砂災害防止(土壌保全)表面侵食防止:28兆2,565億円/年
表層崩壊防止:8兆4,421億円/年
水源涵養機能洪水緩和:6兆4,686億円/年
水資源貯留:8兆7,407億円/年
水質浄化:14兆6,361億円/年
保健・レクリエーション機能2兆2,546億円/年
(参考:国土交通省|森林の多面的な機能の評価について(日本学術会議の答申)

上記の額を合計すると「約70兆円」にも上り、これを日本の森林面積約250万ヘクタールで割ると、「280万円(2,797,224円)」になる計算です。

森林は年間でこれだけの貨幣価値を生み出しているということになります。

この貨幣価値は年々高まっており、これまでの推移は以下のとおりです。

年度「森林の多面的(公益的)機能」の貨幣価値
1972年物質生産機能を除く貨幣価値は「年間12兆8,200億円」
1991年物質生産機能を除く貨幣価値は「年間約39兆2,000億円」
2000年物質生産機能を除く貨幣価値は「年間約74兆9,900億円」

※この調査から水質浄化やCO2吸収などの評価が追加される
2012年物質生産機能を除く貨幣価値は「年間70兆2,638億円」

2000年のデータから評価項目が追加されて貨幣価値が一気に増えましたが、2012年の調査では減少する結果となりました。

この原因は、新型コロナ感染拡大を機に広まったウッドショックに伴う建築業界の低迷などが関係していると考えられています。

▶︎おすすめコラム:「ウッドショックは終了?落ち着いた?」木材価格推移と回避策について

森林の保全に関わる「里山林活性化による多面的機能発揮対策交付金」の概要

森林経営管理制度

「森林の多面的機能」を維持するためには、適切な森林整備が不可欠です。

しかし、山村地域では林業従事者の高齢化や人手不足によって、放置された森林が増えています。

そこで、地域住民などによる森林保全にかかわる活動を対象とした資金サポートの制度が「里山林活性化による多面的機能発揮対策交付金」です。

※2024年度までは名称が「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」

里山林活性化による多面的機能発揮対策交付金では、活動の目的別に3つのメニューを選べます。

支援メニュー目的
地域活動型(森林資源活用)地域住民が連携した里山林の整備と森林資源の活用を支援
地域活動型(竹林資源活用)地域住民が連携した竹林整備等と竹林資源の活用を支援
複業実践型本格的な森林資源の活用の実践を支援

概要は以下のとおりです。

対象となる作業内容

支援メニュー対象となる作業
地域活動型(森林資源活用)雑草木の刈払い・集積・処理・利用
落葉の集積・処理
簡易な歩道・作業道の作設・改修
地拵え(伐採後の残地木や枝、雑草などの整理)
苗木植栽
播種(種まき)
施肥
不要萌芽の除去
緩衝帯・防火帯作設のための樹木の伐採・搬出
風倒木・枯損木の除去・集積・処理・利用
土留め等の簡易な柵の設置
木質バイオマス・炭焼き・しいたけ原木・伝統工芸品原料のための未利用資源の伐採・搬出・処理
特用林産物の植付け・播種・施肥・採集
これらの活動に必要な森林調査・見回り
機械の取扱講習
安全講習・施業技術に関する講習
活動結果のモニタリング等
地域活動型(竹林資源活用)地域活動型(森林資源活用)で対象となる作業
竹の伐採・搬出・処理・利用等
複業実践型地域活動型(森林資源活用)で対象となる作業
間伐木等の伐採・運搬・処理等

交付金額

対象作業を実施すると、以下のようにメニューごとに異なる交付金が一定額で支給されます。

支援メニュー交付金額
地域活動型(森林資源活用)1年につき最大120,000円/ヘクタール
地域活動型(竹林資源活用)1年につき最大332,000円/ヘクタール
複業実践型1年につき最大191,000円/ヘクタール

上記金額に加えて、要件を満たすと以下の追加メニューで交付金が加算されます。

追加メニュー交付金額
機能強化1年につき最大800円/ヘクタール
(重機等を用いた歩道・作業道等の作設・改修、鳥獣害防止柵の設置・補修、これらの活動に必要な森林調査・見回り等が対象)
関係人口創出・維持1年につき最大50,000円/ヘクタール
(構成員以外の地域外関係者の作業参加に係る調整、受け入れのための現地環境整備、これらの活動に必要な森林調査・見回り等が対象)
活動促進1年につき最大38,000円/ヘクタール
(現地確認(林況、境界等)、活動計画の検討・実施に係る調整・研修等が対象)
資機材支援必要経費の1/2以内(一部は1/3以内)
(刈払機、チェーンソー、ウインチ、チッパー、わな、苗木、電気柵・土留め柵等構築物の資材、林内作業車、薪割り機、薪ストーブ*、炭焼き小屋等の購入経費が対象)

申請・利用に関する注意点

交付金を申請する際には、以下の条件を満たす必要があります。

  • 地域住民・森林所有者・その他地域の実情に応じた方の3名以上で活動組織を設立する
  • 活動組織を設立する際は、規約の制定・通帳の作成が必要で、原則として活動する森林と同一都道府県内に事務所を設置する
  • 活動を行う森林は、活動開始時点で森林経営計画が策定されていない1ヶ所で0.1ヘクタール以上の森林である
  • 申請時に3年間分の活動計画書を提出する
  • 毎年度の安全研修等及びモニタリング調査を実施する

これらの他に支援メニューごとに異なる要件がありますので、詳しくは自治体の管轄部署へお問い合わせください。

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「森林の多面的機能」保全に“木材利用”が必要な理由

森林の多面的機能の保全に「木材利用」が必要な理由

「森林の多面的機能」を発揮するためには、適切な森林整備や森林資源の利用が不可欠です。

なぜなら、森林を放置して木々が高齢化すると、根が弱くなって土砂災害防止機能が低下したり、成長過程におけるCO2吸収量が減ったりするためです。

そのため、森林の多面的機能を維持するために重要となるのが、「森林循環」とされています。

森林循環とは、森林資源の循環活用を指し、「植林・間伐・収穫(主伐)・木材利用・再植林…」のサイクルを意味します。

森林循環
(引用:林野庁|木材の利用の促進について

この森林循環を正しく機能させるためには、計画的な木材利用が必要です。

ポイント
恩加島木材では、国産材・地域(地産)材や、これまで林業の収益につながってこなかった間伐材、成長が早くCO2吸収量の多い小径材を積極的に活用し高品質な突板化粧板を製造しています。

突板化粧板は、無垢材よりも品質安定性が高く変形しにくい木質内装建材として、住宅・非住宅問わず多くの事例に採用されています。

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高品質でレパートリー豊富な「恩加島木材の突板化粧板シリーズ」

恩加島木材の“突板化粧板”

恩加島木材は、国内外から多種多様な突板を仕入れ、天然木の風合いを残した高品質な突板化粧板※を製造している建材メーカーです。

※突板化粧板:突板と呼ばれる天然木を0.2〜0.3mmの薄いシート状にスライスした素材を表面材とし、それを基材である合板などに接着した仕上げ用パネル材

同じ突板を用いて化粧板や不燃・難燃パネル、有孔パネル、リブパネル、ルーバーなどを製造しておりますので、木目を生かしたトータルデザインを実現させたい方は、ぜひ設計プランにご採用ください。

表面材と基材

不燃ボード(天然木練付不燃化粧板)

不燃材の表面に天然木突板0.2mmを貼り合わせた化粧板で、国土交通省からの個別認定を取得しています。

■不燃認定番号 NM-1272/NM-1368

難燃ボード(天然木練付難燃化粧板)

弊社独自の加工技術で作り上げた難燃化粧板で、国土交通省からの個別認定を取得しています。

■難燃認定番号 RM-0060

化粧合板・化粧MDF

もっとも汎用的な突板練付化粧板で、基材は合板・MDF・ランバーコアからお選びいただけます。

突板シート(天然木練付不燃突板シート)

特殊複合紙の表面に突板0.2mmを貼り合わせた総厚0.4mmの化粧シートで、国土交通省からの個別認定を取得しています

パネル材では対応が難しい曲面・R部分の施工におすすめです

■不燃認定番号 NM-5336/NM-5337

有孔パネル(天然木練付有孔化粧板)

不燃ボード(天然木練付不燃化粧板)に有孔加工を施した機能性化粧板で、国土交通省からの個別認定を取得しています。

■不燃認定番号 NM-5855

テクスチャーボード(天然木練付テクスチャーボード)

突板化粧板の表面に特殊加工を施した高意匠化粧板で、不燃タイプとMDFタイプのそれぞれで5つのラインナップからお選びいただけます。

  • ウェーブ
  • オビノコ
  • うづくり
  • なぐり
  • テキスタイル

リブパネル(天然木練付リブパネル)

突板化粧リブを天然木練付化粧板に貼り付けたリブ付きパネルで、国土交通省からの個別認定を取得しています。

さらに、あらかじめ工場でパネル組みをする高精度・省施工型である点も人気のポイントです。

■準不燃認定番号 QM-1098

ルーバー(天然木練付ルーバー)

天然木練付の高意匠ルーバーで、基材は木芯・不燃材・アルミ押出成形品から選定でき、国土交通省からの個別認定を取得しています。

■不燃認定番号 NM-1272 / NM-1368

パネリング・フローリング

施工性に優れ、住宅・学校・福祉施設などの床材や体育館・武道場などの壁仕上げ材にご採用いただいています。

不燃対応のパネリングを製作可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

▶︎おすすめコラム:突板・挽板・無垢材それぞれの違いとは?どれがおすすめ?特性から選び方まで徹底解説

▶︎おすすめコラム:突板製品はこうして生まれる。森から現場までのプロセスは?生産工程や恩加島木材の強みを紹介

恩加島木材の製品は、以下の点が特長です。

  • 無垢材と同様のナチュラルな質感と見た目
  • 無垢材よりも湿度変化による変形が少ない品質安定性
  • 無垢材よりリーズナブルな価格
  • 樹種(木目・カラー)の豊富なレパートリー
  • 同じ突板で非不燃・不燃を選べる柔軟性
  • ウレタン・オイル塗装に加えて、自社工場で手がける「UV塗装・日焼け防止塗装・抗菌抗ウイルス塗装」などの特殊塗装


▶︎おすすめコラム:突板不燃化粧板|特徴やメラミン化粧板・化粧ケイカル板との違いを解説

▶︎おすすめコラム:ウレタン塗装・UV塗装・ラッカー塗装・オイル塗装… 各種木材塗装の違いは?抗ウイルス塗装についても解説

取り扱い樹種一覧(QRコード)


まとめ

森林には、環境面・経済面・防災面・文化面などにおける多面的機能を持ち合わせており、それぞれの機能が相互的に私たちの生活を支えています。

国土交通省ではこの多面的機能を測定するための項目を設定し、定期的に貨幣価値を算定することで改善策などの検討を進めており、資金的サポートである交付金制度や、森林活性化につながる木材利用の普及促進を実施しています。

森林の多面的機能を維持するためには、森林循環を促す木材利用が必要です。

恩加島木材は、国産材・地域(地産)材や間伐材、小径材の活用に取り組み、突板から高品質でレパートリー豊富な「突板化粧板」を製造しています。

「思い通りのデザインを実現したい」「環境に配慮した建物にしたい」という方は、高品質でレパートリー豊富な恩加島木材の突板製品をご採用ください。