合板の厚み規格とは?サイズ一覧と用途別の選び方を設計者向けに解説

合板の厚み規格とは?サイズ一覧・用途別の選び方を設計者向けに解説

合板は建築現場において欠かせない材料ですが、種類や厚み・サイズの規格は多数あり、どれを選べばいいか迷うシーンは少なくないはずです。

また、合板はJAS規格によっても細分化されており、設計者はそれぞれの使い分けについて把握しておく必要もあります。

下地材や内装仕上げ材、家具・建具の面材など、施工用途によって適した合板の厚みは異なり、誤った選択は施工性や仕上がりに影響するといっても過言ではありません。

また、建物によっては合板に不燃性能が求められる場合もあります。

そこで本記事では、合板の種類や用途と厚み・サイズの規格一覧、用途別の適した厚み、合板を選ぶ上でのポイントについて、“木材のプロ”が設計者向けに徹底解説します。

合板選びでよくある失敗例やおすすめの化粧合板も紹介しますので、ぜひ建築設計の参考にしてください。

このコラムのポイント
●合板は、建物の構造材から下地材、仕上げ材まで、多様な用途で用いられるなくてはならない建築材料です。

●合板の厚み・サイズには規格があるものの、種類ごとに異なるため、それぞれの特徴を理解し、施工部位や納まりに合わせて使い分ける必要があります。

●下地用合板で多く用いられるのは「9〜12mm」ですが、仕上げ用は「2.5〜4mm」と、薄いものを採用する場合が大半です。

●内装に木目デザインを取り入れたい方は、天然木の風合いを活かせる「突板化粧合板」がおすすめです。


合板とは何か|ベニヤ・コンパネとの違い・JAS規格・種類・用途

合板とは何か|ベニヤ・コンパネとの違い・種類・用途・JAS規格

合板とは、建築において欠かせない材料で、薄い単板を何枚も重ねて圧着した板材です。

JAS(日本農林規格)では、合板を以下のように定義しています。

「ロータリーレース又はスライサーにより切削した単板(心板にあっては小角材を含む。)3枚以上を主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして、接着したもの」

合板とベニヤ・コンパネの違い

合板と似た用途で用いられる建材が、ベニヤやコンパネ(コンクリート型枠用合板)ですが、厳密に言うと違いがあります。

材料の種類特徴
合板3枚以上の単板をその繊維方向が直行するように積層・接着したもの
ベニヤ単板そのものを指す
(ベニヤ=合板の材料)
コンパネ合板の一種で、コンクリートを流し込む際の型枠用に使われる
(表面にウレタン樹脂が塗布されて高い耐水性をもつ)

それぞれの用語には異なる意味があるため、建築・建設業界では、薄い木質の板材を「ベニヤ」、それを何層も重ねて厚みのあるものを「合板」、合板の中で高い耐水性・強度のものを「コンパネ」と呼ぶことが一般的です。

JAS規格における合板の種類とそれぞれの用途

合板は、JAS規格により種類と品質が分けられており、それぞれ適した用途は異なります。

種類特徴・用途
普通合板【特徴】
コンクリート型枠用合板(コンパネ)・構造用合板(化粧仕上げのものを含む)・天然木化粧合板・特殊加工化粧合板以外のものを指す

【用途】
壁・床・天井の下地材などに主に使われるが、特定の用途はなく、様々なシーンで活用可能
▶︎原則、別途仕上げ工事が必要
コンクリート型枠用合板【特徴】
コンクリートを打ち込む際の型枠として使用する合板で、表面または表裏面に塗装・オーバーレイ(別素材を接着する加工)を施したもの(表面加工コンクリート型枠用合板と呼ばれる場合も)

【用途】
原則としてコンクリート型枠の材料として使われるが、高耐水性・高強度であるため、床・壁の下地や屋根の野地板、養生材などに用いられる場合もある
▶︎仕上げ材として使用する場合は、原則、別途仕上げ工事が必要
構造用合板
(化粧貼り構造用合板)
【特徴】
建築物の構造耐力上主要な部分に使用できる強度を有するものを指し、表面・裏面に仕上げ材としてそのまま使える化粧単板を貼り合わせた合板を「化粧貼り構造用合板」と呼ぶ(さね加工を施したものを含む)

【用途】
耐力壁や床の下地に使用され、化粧貼り構造用合板は、仕上げ材も兼ねる
▶︎化粧貼りのタイプを除き、原則、別途仕上げ工事が必要
天然木化粧合板【特徴】
化粧貼り構造用合板以外で表面または表裏面に、化粧単板をはり合わせたもの(側面加工を施したものを含む)で、突板貼り化粧板・ラワン合板・シナ合板が代表的

【用途】
天井・壁・床などの仕上げ材や、家具の材料、内装建具の面材など、幅広い用途で用いられる
▶︎木目をデザインに活かしたい場合に、仕上げ材として採用する
特殊加工化粧合板【特徴】
合板のうち、コンクリート型枠用合板・化粧貼り構造用合板・天然木化粧合板以外の合板で、表面または表裏面にオーバーレイ・プリント・塗装などの加工を施したもの(側面加工を施したものを含む)で、ポリエステル化粧板などが代表的

【用途】
天井・壁・床などの仕上げ材や、家具の材料、内装建具の面材など、幅広い用途で用いられる
※主に、テーブルの天板・カウンター材に用いられるものを「Fタイプ」、耐久壁面や家具の材料に用いられるものを「FWタイプ」、一般壁面に用いられるものを「Wタイプ」、特殊壁面に用いられるものを「SWタイプ」とする
▶︎木目以外をデザインに活かしたい場合に、仕上げ材として採用する(木目の製品もあるが、プリント)

これらの合板は、JAS規格によって、以下の点における基準が設けられています。

  • 接着の程度
  • 含水率
  • ホルムアルデヒド放散量(F☆〜F☆☆☆☆※)
  • 防虫処理
  • 板面の品質
  • 心重なり・心離れ※
  • 単板の平均厚さ
  • 側面及び木口面の仕上げ
  • 反り・ねじれ・曲がりの度合い
  • 寸法

※ホルムアルデヒドと建築資材の関連性については「F☆☆☆☆(エフフォースター)の基準とは? 安心・快適な空間づくりに必要な訳をずばり解説」を併せてご覧ください。

※心重なり(しんかさなり)・心離れ(しんはなれ):単板を重ねて貼り合わせる際、芯となる単板同士のズレを示す

さらに、JAS規格では品質グレード(平均的な木部破断率・せん断強さ)に応じて「特類・1類・2類」に分類されています。

分類特徴
特類屋外・常時湿潤状態にある環境で使用することを目的とした合板で、単板同士の接着性が高い
1類断続的に湿潤状態にある環境で使用することを目的とした合板で、特類に次いで単板同士の接着性が高い
2類時々湿潤状態にある環境で使用することを目的とした合板で、1類に次いで単板同士の接着性が高い

建築現場で使い分けられる合板の種類とそれぞれの用途

建築現場においては、JAS規格での分類をさらに細分化し、様々な合板を使い分けています。

種類特徴
LVL
(Laminated Veneer Lumber)
「単板積層材」を指し、3枚以上の単板を繊維方向が平行になるように重ねて接着した板材で、強度が高いため、柱・梁などの構造材にも使用される
LVB
(Laminated Veneer Board)
LVLのうち、一部の単板を繊維が直交するように重ねて接着した板材で、強度に加えて寸法安定性が高まる
LVS
(Laminated Veneer Sandwich)
LVLの表面にMDF(中密度繊維板)※を貼り合わせたパネル材で、主に化粧合板の基材に使用される
ラワン合板ラワン(広葉樹)の単板を普通合板などの表面に接着した「天然木化粧合板」の一種で、以下の特徴を持つ

・耐水性が高い(汚れ・シミがつきにくい)
・淡く明るい色合いで、木目はあまり目立たない
・木肌は粗めで、主に収納内部などの仕上げ材に使用される
シナ合板シナ(広葉樹)の単板をラワン合板などの表面に接着した「天然木化粧合板」の一種で、以下の特徴を持つ

・淡く明るい色合いで、木目はあまり目立たない
・木肌はラワンより滑らかで、内装仕上げ材や家具の材料、建具の面材に使用される
化粧合板合板の表面に突板※を貼り合わせたものを「突板化粧板」と呼び、そのほか非木質の化粧シートを貼り合わせたものには「メラミン化粧板・ポリエステル化粧板・オレフィン化粧板」などがある
防炎処理合板普通合板に防炎処理をしたもので、自己消火性によって着火しても延焼しにくいため、消防法で定められている防炎性能基準をクリアできる
(展示用パネル・掲示板、パーテーションなど、可動式設備の仕上げ材などに用いられる)

▶︎防炎性能は建築基準法で定める不燃性能とは異なり、不燃・準不燃・難燃材料としての基準は満たさない(建築基準法の防火規定はクリアできない)
不燃(準不燃・難燃)処理合板普通合板に不燃処理したもので、性能実験などによって国土交通大臣より不燃・準不燃・難燃材料としての個別認定を受けることができる

▶︎個別認定を取得した合板は、建築基準法の防火規定をクリアでき、内装制限の対象範囲にも使用が可能

※MDFの詳細については「【建築設計向け】MDFとは?特徴・用途・合板との違いと採用ポイントを実務レベルで徹底解説」を併せてご覧ください。

※突板(つきいた):丸太を厚さ0.2〜0.5mm程度に薄くスライスした素材(突板化粧合板の詳細は「突板化粧板とは?無垢材やメラミン・オレフィンとの違い、メリット・デメリットを解説」を併せてご覧ください)

設計においては、合板のJAS規格による分類に加えて、さらに細かい材料ごとの特性を把握しておく必要があります。

▶︎関連コラム:化粧合板とは?種類別メリット・デメリットと家具の材料や天井・壁材を選ぶポイント

合板の厚み規格・サイズ規格一覧

合板の厚み規格・サイズ規格一覧

合板における厚み・サイズの規格は、種類によって異なり、設計の細かな納まりに合わせた材料選定が、仕上がりを左右します。

種類主な厚み主なサイズ
普通合板2.5/3/4/5.5/9/12/15/18/24mm[910mm]×[1,820mm](3×6判)
[1,210mm]×[2,420mm](4×8判)
コンクリート型枠用合板9/12/15/18/24mm[910mm]×[1,820mm](3×6判)
[1,210mm]×[2,420mm](4×8判)
構造用合板9/12/15/18/24/28mm[910mm]×[1,820mm](3×6判)
[1,210mm]×[2,420mm](4×8判)
LVL造作用:15/20/24/30/35/40/45/50mm
構造用:27/30/45/90/105/120/130mm
造作用:[600mm]×[2,000mm〜]
構造用:[100〜450mm]×[2,700mm〜]
LVB9/12/15/18/21/25/30/45/90mm[100〜450mm]×[〜2,700mm]
LVS25〜90mm[30〜450mm]×[〜4,000mm]
ラワン合板
シナ合板
2/6/9/12/15/18/21/24/30mm[910mm]×[1,820mm](3×6判)
[910mm]×[2,420mm](3×8判)
[1,210mm]×[2,420mm](4×8判)
化粧合板2.5/3/4/5.5/6/9/12/15/18/21/24/30mm[910mm]×[1,820mm](3×6判)
[910mm]×[2,420mm](3×8判)
[1,210mm]×[2,420mm](4×8判)
防炎処理合板2.5/3/4/5.5/9/12/15/18/24mm[910mm]×[1,820mm](3×6判)
[1,210mm]×[2,420mm](4×8判)
不燃(準不燃・難燃)処理合板12/15/18/21/24mm[910mm]×[1,820mm](3×6判)
[1,210mm]×[2,420mm](4×8判)
(それぞれの合板について、厚み・サイズの展開はメーカーによって異なりますので、詳細をご確認ください)

設計の際には、施工用途に併せて、「きれいに納まるか」「端材や無駄な加工は発生しないか」の観点で、適切な厚み・サイズの合板を選定しましょう。

▶︎関連コラム:天然木化粧合板とは|種類・特徴・サイズについて徹底解説

【設計実務向き】合板の種類・厚みはどう選ぶのか|用途別の目安

【設計実務向き】合板の種類・厚みはどう選ぶのか|用途別の目安
恩加島木材工業の化粧合板「PANESSE」

合板は種類が豊富で、それぞれ特徴が異なるため、材料選定に迷うケースも少なくありません。

そこで、施工部位ごとに一般的に用いられる合板の種類と厚みの目安を紹介します。

下地材(天井)

天井下地として合板を用いる場合、一般的に「構造用合板・普通合板」が選定されます。

それぞれ、目的や厚みの目安が異なりますので、違いを押さえておきましょう。

合板の種類目的・厚みの目安
構造用合板・吊戸棚や重い照明器具などを取り付けるなど、強度が求められる場合に使う
・厚みの目安は「12mm以上」
普通合板・特別に負荷が大きくない場所に使う
・厚みの目安は「2.5〜5.5mm」で、周囲との取り合いに併せて使い分ける
(上記厚みは目安で、プランによって最適なものは異なります)

下地材(壁)

壁下地として用いられるのは、一般的に「構造用合板・普通合板・コンパネ」のいずれかです。

壁の種類や部位によって、以下のように使い分けられます。

合板の種類目的・厚みの目安
構造用合板・建築基準法で定める木造建築物の耐力壁下地に用いる
・厚みの目安は「9mmもしくは12mm」で、告示によりそれぞれの厚みを用いた場合の壁倍率※が定められている

(外壁下地には、構造用合板の他に、MDF・OSB合板※を用いる場合も)
普通合板・一般的な間仕切り壁の下地に用いる
・厚みの目安は「5.5mmもしくは9mm」が一般的で、周囲との取り合いに併せて使い分ける
コンパネ・壁に重量のあるものや手すり、固定家具などを設置する場合に部分的に用いる
・厚みの目安は「9mmもしくは12mm」で、周囲との取り合いに併せて使い分ける
(上記厚みは目安で、プランによって最適なものは異なります)

※OSB合板:薄くスライスしてカットした木片を接着剤と混ぜて高温加圧成形した板材
※壁倍率:木造建築物において、建物が地震・台風などの外力を受けた場合に抵抗できる耐力壁の強度を数値化したもの

下地材(床)

床下地として合板を用いる場合、荷重負荷が大きく、たわみ防止と強度の確保が必要なため、主に「構造用合板」が用いられますが、非木造と木造の場合で適した厚みが異なります。

工法の種類構造用合板の厚み目安
非木造(二重床・置き床工法)12mm+12mm(二重貼り)か、24mm以上を使用するのが望ましい
非木造(コンクリートスラブへの直貼り工法)9mmもしくは12mmを使用する
木造(根太工法)12mm以上を使用する
木造(剛床工法)24mm以上を使用する
(上記厚みは目安で、プランによって最適なものは異なります)

建具(ドア・収納扉)や家具の面材

内装ドアや収納扉、家具の面材に用いられるのは、「化粧合板(天然木化粧合板・特殊加工化粧合板)」です。

ドア・扉・家具の構造によっても使用される化粧合板の厚みは異なりますが、一般的なフラッシュ構造※の建具や、家具の面材には「2.5〜4mm」のものが採用されます。

※フラッシュ構造:框や桟で芯となる格子形状の骨組みをつくり、その両面を化粧合板などで仕上げる構造(中空ができて軽量で反りにくい)

テーブルの天板・カウンター材・棚板

テーブルの天板や造作カウンター材、棚板には、主に「化粧合板(天然木化粧合板・特殊加工化粧合板)」が用いられ、上からの荷重がかかるため、たわみや変形、破損を防止するための厚みが必要です。

施工用途化粧合板の厚み目安
テーブルやデスクの天板安定感と納まり、見た目のバランスを全て備えた「24〜30mm」のものを使用するケースが多い
固定型のカウンター材長いカウンター材ほどたわみ防止で厚みが必要なので「30〜40mm」を使用するケースが多い
収納などの棚板両端が固定され、奥行きもテーブルやカウンターより狭い場合は「18〜21mm」のもので施工可能
(上記厚みは目安で、プランによって最適なものは異なります)

内装仕上げ(天井・壁)

仕上げ材として一般的に利用される合板は「化粧合板(天然木化粧合板・特殊加工化粧合板)」ですが、造作家具を固定する場所などには、十分な強度とビス保持力を備えた「化粧貼り構造用合板」を採用するケースもあります。

「化粧合板」の場合、下地の強度が十分であれば、天井・壁のどちらも「2.5〜4mm」を使う場合が多く、仕上げ材だけで6mm以上になると、細かい納まりがうまくいかない可能性がある点にはご注意ください。

「化粧貼り構造用合板」は、下地材も込みで「15mm」のものを使うケースが多いです。

▶︎関連コラム:新築やリノベーションで“板張り”の内装が流行中。 天井・壁に取り入れるメリットやおすすめ商品を紹介

ポイント
内装材や家具などの材料として用いられる合板は、施工部位に適した材料と厚みを使い分けることが重要です。

「恩加島木材工業」の突板化粧板シリーズは、同じ突板材を表面材とし、基材を「合板(非不燃・不燃・難燃)・MDF・不燃複合板・シート材」からお選びいただけます。

「空間をトータルコーディネートできる基材の異なる化粧合板を使い分けたい」「予算や設計プランに合う突板化粧板を探している」という方は、案件ごとの仕様検討やサンプル対応も承っておりますので、お気軽にご相談ください。



合板選定で注意すべきチェックポイント|よくある失敗例&対策

合板選定で注意すべきチェックポイント|よくある失敗例&対策

設計において、合板選びは強度・仕上がりに影響しますが、失敗事例も珍しくありません。

そこで、合板選びにおけるチェックポイントを、よくある失敗例&対策と併せて紹介します。

施工部位に合う合板の種類

合板は、いくつもの種類があるからこそ、施工部位に合うものを選ばなくてはいけません。

以下のような失敗例があるため、十分な注意が必要です。

まれに、普通合板や構造用合板をまとめて発注し、用途を問わず同じ素材・厚みのものを使用する現場もありますが、仕上がりの精度が落ちる可能性があります。

失敗例キッチンなど水回りの壁仕上げに、突板化粧合板を採用し、短期間で水ジミが目立ってしまった。
対策耐水性・耐熱性の高いメラミン化粧板の木目柄を選ぶ。
失敗例壁下地としてコンパネを用いたが、木肌が粗く、その上からビニルクロスを貼ったら凹凸が目立った。
対策クロス下地としては、構造用合板の上に表面が滑らかな石膏ボードを上貼りするか、合板表面を丁寧にパテ処理してから内装を仕上げる。
失敗例耐力壁の材料に使うべき構造用合板を、家具の材料に使用し、見た目の仕上がりでクレームになった。
対策“見せる”部分と構造面での強度が求められる部分では、材料を明確に分ける。
失敗例キッチン壁面のタイル下地に2類合板を使用し、湿気によって合板が膨れ、表面のタイルや塗膜が剥離してしまった。
対策水分や湿気への耐久性が高い「特類もしくは1類」の合板を選定する

納まり(厚み・サイズとパネル割)

合板は、納まりがいい厚みのものを選ぶことが基本ですが、その他に、できるだけ端材が出ず材料ロスの少ないパネル割を検討しましょう。

パネル割にこだわることにより、コストを削減でき、さらに化粧合板の場合はデザインのバランスが良くなります。

失敗例壁仕上げに用いた化粧合板を、パネル割を考えず端から施工し、最終的に違和感のある位置に目地(合板の継ぎ目)がきてしまった。
大判サイズの化粧合板の方が安価だったため発注したが、施工面積が少なく、たくさん端材が出て、その処分費が発生してしまった。
対策壁や天井の仕上げに化粧合板を使用する場合は、設計の段階で、展開図でパネル割を確認する。

強度・ビス保持力

合板は、施工部位によって外力に耐えるための強度が必要です。

さらに、下地材(下地材と仕上げ材を兼ねる場合も含む)として合板を施工する場合は、固定用ビスの保持力も欠かせません。

失敗例テレビを壁に固定する際に、薄い普通合板を下地として用いたため、荷重に耐えきれずビスが抜けてテレビが落下し、壁も破損した。
対策重量のある物を壁などに固定する場合は、事前に位置を決めて、下地に構造用合板を用いるなどの補強を施す。

不燃性能

特殊建築物や大規模建築物の場合は、建築基準法で定まる内装制限※の規定に基づき、内装仕上げ材(一部、下地も含む)に不燃性能が求められます。

※詳しくは「内装制限とは?対象の建築物・部位と緩和措置、不燃材料の基準、注意点を設計者向けに解説」をご覧ください。

内装制限の対象範囲に不燃性能のない化粧合板を用いると、建築確認審査を通過できないため、設計時には十分注意しましょう。

失敗例内装制限の対象範囲に不燃性のない化粧合板を選定し、建築確認審査の際に手戻りになってしまった。
内装制限の対象の部分と対象外の部分で仕上げ材が異なり、違和感のある仕上がりになってしまった。
対策内装制限など防火規定の対象範囲を明確にし、その部分には不燃化粧合板などを選定する。
対象の部分・対象外の部分のデザイン統一性を意識し、不燃・非不燃で同じ表面素材の化粧合板を選ぶ。

▶︎関連コラム:不燃合板とは|サイズ・厚みと価格目安、不燃木材や準不燃・難燃・防炎合板との違いを解説

仕上げ材の表面材

そのまま仕上げ材となる化粧合板を選ぶ際には、表面材も必ず確認しましょう。

表面材の種類や塗装の有無によって、見た目だけではなく合板自体の耐久性も左右します。

失敗例無塗装のラワン合板を天井・壁の仕上げ材に採用したが、イメージしていた高級感がない。
木目デザインのポリエステル化粧板を選んだが、パースで見た時と実物で木目や色味のイメージが違い、違和感がある。(安っぽく感じる)
対策人の手に触れる部分は、ウレタン塗装などを施した汚れがつきにくく拭き掃除しやすい化粧合板を選ぶ
化粧合板は必ず実物サンプルを手に取り、見た目と質感を確認する
無垢材に近い木目をデザインに取り入れる場合は、表面材が天然木素材の「突板貼り化粧板」がおすすめ

▶︎おすすめコラム:突板化粧板のデメリットや注意点は?メーカーだから分かる解決方法を紹介

ポイント
「恩加島木材工業」の突板化粧板シリーズPANESSEは、同じ突板で非不燃仕様と不燃・難燃仕様をお選びいただけます。(不燃認定番号:NM-1272/NM-1368/NM-5420)

その中でも、天然木練付不燃複合板は、【天然木突板+無機質不燃板「ダイライトFAL」+特殊合板】で構成されており、ビスが効いて割れにくく、日本で初めて国土交通大臣の不燃認定を取得した人気商品です。



厚み・サイズ・樹種のレパートリー豊富な「恩加島木材工業の突板化粧合板」

厚み・サイズ・樹種のレパートリー豊富な「恩加島木材工業の突板化粧合板」

恩加島木材は、国内外から多種多様な突板を仕入れ、天然木の風合いを残した高品質な「突板化粧板」を製造している建材メーカーです。

突板化粧板は、表面材の「突板」と、「基材」となる合板・不燃合板やMDFなどを接着した仕上げ材で、ポリエステル化粧板やメラミン化粧板、オレフィン化粧板の表面材とは異なり、天然木の色合いや質感を表現できます。

表面材と基材

恩加島木材が自信を持って提供する「突板化粧板の強み」は以下の点です。

  • 無垢材と同様の「ナチュラルな見た目と質感に仕上がる」
  • 工業製品なので、無垢材よりも「品質と寸法の安定性が高い」
  • 無垢材よりも軽量化が可能で、「施工効率性アップにつながる」
  • 無垢材よりも温度や湿度の環境変化による「変形リスクが少ない」
  • 希少性があり高価な樹種でも、「無垢材より安価で安定して材料を入手しやすい」
  • 原木1本から取れる突板面積は無垢板材よりも広いため、「同じ風合いを大量入手しやすい」
  • UV塗装などの特殊塗装により「表面の耐摩耗性・耐汚性が高い」
  • 通常の化粧板と同じ突板を用いた「不燃・難燃材料認定取得済み化粧板」もあり、内装制限など防火規定の対象部分と非対象部分の仕上げを揃えられる

さらに弊社では、国産材や地域材、間伐材、成長の早い小径材を積極的に活用し、「人工突板」の開発・製造にも努めるなど、森林活性やカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを行っています。

恩加島木材工業の突板化粧板シリーズ
● 0.5mm厚突板による立体感と特殊UV塗装で耐久性と抗菌性能を付与した日本初上陸のプロダクト「KDパネル:突板化粧合板

● 豊富な樹種・木目とUV塗装も選べる「PANESSE(パネッセ):非不燃・不燃天然木練付突板化粧板

● 重い・割れやすい・高コスト・ビスが効かないなどの懸念点を解消した「不燃突板複合板

● 国内初・組み立てた状態で準不燃認定を取得した「リブパネル

● 国内初・孔を開けた状態で不燃認定を取得した「有孔ボード


「どの化粧合板を採用すべきか判断に迷っている」「案件ごとに最適な材料選定をしたい」という方は、弊社までお気軽にご相談ください。

▶︎おすすめコラム:突板製品はこうして生まれる。森から現場までのプロセスは?生産工程や恩加島木材の強みを紹介


まとめ

合板は、建物の構造材から下地材、仕上げ材まで、多様な用途で用いられるなくてはならない建築材料です。

合板を選ぶ際には、種類ごとの特徴を理解し、施工部位や納まりに合わせて使い分ける必要があります。

内装に木目デザインを取り入れたい方は、天然木の風合いを活かせる「突板化粧合板」の採用をご検討ください。

恩加島木材は、高品質&バリエーション豊富で、環境に配慮した「突板化粧板」を製造販売しており、国産材・地産材もご指定いただけます。

「思い通りのデザインを実現したい」「地域に根付く建物にしたい」という方は、設計条件に合わせた最適な仕様提案も可能ですので、まずは「恩加島木材工業」までお気軽にご相談ください。